ナレッジベース
ナレッジベースは、登録した Web ページや文書をもとに LLM が書き上げる wiki です。ワークフローに紐付けると、そのワークフローのエージェントは設計中も実行中もここを調べます。組織のやり方どおりにタスクを進めるためにも、チャットで参加者から受けた質問に答えるためにも使います。
管理サイドバーの Knowledge Bases を開くと管理できます。
wiki の書かれ方
LLM は文書ごとに要約を 1 つずつ作るわけではありません。ソースを読むたびに、その内容をトピックのページへまとめ込みます。すでにあるトピックならそのページを書き直し、どのページも扱っていないトピックのときだけ新しいページを作ります。同じ VPN について書かれた文書が 5 つあれば、5 つの内容をまとめた VPN のページが 1 つできます。
ページの記述にはそれぞれ出典のソースを示す脚注が付き、ページの先頭には参照したソースの一覧が載ります。この仕組みがあるので、あとからソースを取り除くときも wiki 全体を作り直さずに済みます。
ナレッジベースを作る
- + Add knowledge base を押します。
- Name と Description を入力します。説明はエージェントに向けて書いてください。探している答えがこのナレッジベースにありそうか、エージェントはこの説明を読んで判断します。
- Save を押します。ナレッジベースのページが開き、ソースを追加できる状態になります。
ナレッジベースとそのソースの作成・編集・削除には developer ロールが必要です。ナレッジベースを開ける人なら誰でも、そのページを読めます。
ソースを追加する
ナレッジベースのページの Sources セクションでは、2 種類のソースを追加できます。
| ソース | 追加のしかた |
|---|---|
| Web ページ | URL を入力して Add URL を押す |
| 文書 | Upload documents を押してファイルを 1 つ以上選ぶ。PDF、Word(.docx)、HTML、Markdown、CSV、JSON、プレーンテキストに対応 |
ソースはバックグラウンドで読み込まれるので、そのまま作業を続けてもページを離れてもかまいません。Status は次のように移り変わります。
| Status | 意味 |
|---|---|
| Not read | 登録済みだが、まだ読み込んでいない。Read を押すと始まる。この状態から始まるのはデモデータで登録されたソースだけ |
| Queued | 順番待ち。同じナレッジベースのソースは同じページを編集するので、1 つずつ読み込まれる |
| Reading | LLM がソースを読み、ページを書いている |
| Ready | ソースの知識が wiki に入った。Read At にその日時が出る |
| Failed | 読み込みに失敗し、書こうとしていた内容は何も残っていない。理由がステータスの下に出る |
| Removing | ソースを wiki から取り除いている(後述) |
長い文書は何回かに分けて順番に読むので、大きなマニュアルでは時間がかかります。テキスト層のないスキャン PDF は読める文字がないので、その旨のメッセージを出して失敗します。
Web ページは A2Flow のサーバーから取得します。ログインが必要なページや、プライベートネットワークのアドレスにあるページは追加できません。
ソースを読み直す
ソースの Read again を押すと、そのソースが wiki に加えた内容をいったん取り除き、読み直します。Web ページの内容が変わったときや、失敗したソースをやり直すときに使います。サーバーの再起動などで Reading のまま止まったソースも、同じ操作で復旧できます。
ソースを取り除く
ソースの Delete を押して確認すると、LLM はそのソースを引用しているページだけを見直します。そのソースにしか裏付けのない内容は取り除き、ほかのソースも支えている内容は残します。ソースが 1 つもなくなったページは削除されます。この処理が終わると、ソースは一覧から消えます。
ページを見る
Pages セクションには、全ページが Title、Path、Type、Description 付きで並びます。タイトルを押すとそのページを読めます。ページは読み取り専用です。直したいときは、出典のソースを修正または削除してから読み直してください。
ページ見出しの Download bundle を押すと、ナレッジベース全体を zip ファイルでダウンロードできます。中身は Open Knowledge Format に沿っています。ページごとに先頭へメタデータの付いた Markdown ファイルが 1 つずつあり、各フォルダに index.md が入ります。この形式を読めるほかのツールでもそのまま使えます。
ワークフローに紐付ける
ワークフローの詳細ページを開き、Knowledge Bases でナレッジベースを選んで Save を押します。ワークフローを生成するときに選んでおくこともでき、そうすると設計エージェントが最初の設計から参照します。
| 調べるエージェント | 調べるタイミング |
|---|---|
| 設計エージェント | 生成直後にタスクテンプレートを設計するときと、設計セッションで調整しているとき |
| 実行エージェント | 実行のタスクを進めているときと、ワークフローセッションで参加者に質問されたとき |
エージェントから見えるのは、自分のワークフローに紐付いたナレッジベースだけです。エージェントは目次をたどったり、キーワードで検索したりして、合いそうなページを読みます。ページの内容に基づいて答えるときは、そのページを示します。紐付いたナレッジベースに載っていないことは、推測で補わずにそう伝えるよう指示されています。
紐付けはワークフローの公開済みの設計には含まれません。変更は次に調べるときから効き、すでに進行中の実行にも反映されます。公開済みのワークフローが modified になることもありません。
タグ
ナレッジベースの作成フォームと詳細ページには Tags ピッカーがあり、一覧には絞り込みのできる Tags 列があります。アクセス制御タグを付けたナレッジベースは、そのタグを持つグループに属さない人からは見えなくなります。その人のために動くエージェントからも、ワークフローに紐付いていても見えません。
| エージェントが動く場所 | 誰のグループで判定するか |
|---|---|
| ワークフローの設計チャット | チャットしている人 |
| ワークフローの実行 | その実行を開始した人(実行の間ずっと) |
管理者は制限を受けません。
ナレッジベースを削除する
ナレッジベースを削除すると、そのソースとページも削除され、すべてのワークフローとの紐付けも外れます。