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ワークフロー実行

ワークフロー実行は、ワークフローの 1 回の実行です。ワークフローの名前、説明、タスク、タグの写しを自分で持つので、元のワークフローがあとから編集されたり削除されたりしても、実行の履歴は実際に走った内容のまま残ります。

管理サイドバーの Workflow Executions を開くと一覧できます。ほかのセクションと違い、実行は編集するレコードではなく履歴なので、編集フォームはありません。画面はどれも、実行の内容を見せるか、実行に参加させるためのものです。Tags の列とフィールドが読み取り専用なのも同じ理由からです。ワークフロー実行と承認のタグを参照してください。

画面たどり方見えるもの
Workflow Executions 一覧管理サイドバー → Workflow Executionsすべての実行とそのステータス、行ごとの操作
ワークフローセッション行の Open Workflow Session実行が進むチャット。参加する、眺める、答える
Workflow Tasks行のタスクへのリンクその実行のタスクとステータス。読み取り専用で Table と Graph の 2 表示
Tool Invocations実行の詳細ヘッダーその実行が行った MCP ツール呼び出しと、それぞれの判定

Mocked はツールモックでいずれかのツールを差し替えた実行を示します。

Columns メニューには、既定で隠れている列がもう 2 つあります。Workflow はその実行のもとになったワークフローを今の名前で示し、そこへリンクします。行そのものの名前は実行開始時のスナップショットで固定なので、そのワークフローが今どう呼ばれているかはこの列で分かります。Draft はテスト実行 — draft のままのワークフローから始めた実行か、modified のワークフローの未公開の編集内容を実行したもの — にチェックマークを付けます。どちらも誰も承認していない設計を動かしたものなので、運用メトリクスには数えられません。この列は Yes/No のフィルターとしても働くので隠せます。

実行の詳細ページには Version が表示されます。その実行がタスクを写したワークフローの公開済みの版(v3 など)です。テスト実行はどの版にも記録されていない設計を動かしたので — になります。版の履歴とロールバックも参照してください。

実行のステータス​

実行は running で始まり、タスクが 1 つ以上あり、そのすべてが終端の状態 — completed、failed、skipped — に達した時点で確定します。失敗したタスクを含む実行は failed で終わります。終了時刻はそのときに刻まれ、あとから編集しても動きません。タスクが 1 つもない実行は running のままです。運用メトリクスが数えるのはこの値です。

終わっていない実行が時刻を待つ以外に何もしていない間 — タスクが待機を求めてそのセッションが Scheduled until … と表示され、ほかのセッションがすべて idle か done のとき — 実行は running ではなく scheduled と表示されます。時刻が来るか、誰かがメッセージを送ってセッションが再開すると、すぐに running に戻ります。運用メトリクスでは、scheduled の実行も running と同じく進行中として数えます。

タスクが失敗すると、それを待っているタスク — 直接でも連鎖の先でも — はすべて skipped になります。もう動けないからです。これが、決して始まらないタスクに引っかからず実行を確定させる仕組みです。失敗したタスクに依存していないブランチのタスクは影響を受けないので、失敗のあとも、それらが終わるまで実行が running のままということはあります。

ワークフローセッション画面​

ワークフローセッションは、1 回の実行が進むチャットです。開くと実行の開始メッセージが並び、エージェントはすでに作業を始めています。実行は作られた時点で始まるので、この画面を誰も開かなくても進みます。

誰と共有されるか​

実行のチャットは、始めた人だけのものではなく、参加者で共有されます。

誰何ができるか
実行を始めた申請者会話の全体と、チャット入力
その実行の承認の指名された承認者同じ会話と同じ状態。承認すると、空のセッションが新しく始まるのではなく、元の実行が再開します。承認者が操作できるのは自分の承認だけです。エージェントが他のステップのために描画した入力フォームや、MCP サーバーが求める確認は読み取り専用になり、その下に「Waiting for the initiator to respond.」と出ます
そのテナントの Admin読み取り専用での閲覧
それ以外アクセスできません

承認の宛先がグループの場合、approver を持つメンバー全員が参加者になります。つまりチャットの参加範囲はグループのメンバーに追随します。承認者グループに人を加えると、そのグループが承認を求められているすべての実行が開き、外すとまた閉じます。「メンバーの誰が決めてもよい」ことの当然の帰結です。チャットへのアクセスは、判断できるようにするためにあります。approver を持たないメンバーは、所属していても何も得ません。

送信者のアバター​

1 つのチャットに複数の人 — 申請者、承認者、そしてエージェント — が書き込むので、どのメッセージにも送信者のアバターが付きます。マウスを乗せると送信者の名前が出ます。エージェントのバッジからはワークフロー名が出ます。描画された対話的な画面の中のボタンを押した場合も同じように扱われ、押した人のアバターがその画面の横に出ます。

タスクタイムライン​

左端には折りたためるタスクタイムラインがあります。実行のタスクが順に並び、それぞれにステータス色の番号バッジが付き、進行中のものが強調されます。チャット側では、同じタスクに属する連続したメッセージがタスクグループにまとめられます。ステータス色の縦線と、タイムラインのバッジと同じ番号の見出しが付くので、タスクの切れ目が一目で分かります。

2 つは双方向につながっています。

  • チャットをスクロールすると、表示の先頭にあるタスクがタイムライン側で強調されます。
  • タイムラインの項目かチャットのグループにマウスを乗せると、対応するもう一方が強調されます。
  • タイムラインの項目をクリックすると、チャットがそのタスクのグループまでスクロールします。

自動更新​

実行を見ている参加者は全員、返答が書かれていく様子をその場で見られます。誰のメッセージがきっかけでも同じで、キックオフ、承認後の再開、時刻を待っていたセッションの再開のように A2Flow が自分で動かすターンも含みます。新しいメッセージを追って一番下までスクロールするのは、すでに下の方を見ているときだけです。

送ったメッセージはエージェントを待ちます。エージェントがまだターンの作業中なら、そのメッセージは受け付けられないので、返答が終わってから送り直してください。承認を待っているセッションはメッセージを受け付けません。そのセッションを先へ進めるのは承認の判断だからです。その間に送った質問は、代わりに相談セッションへ届きます。

設計セッションも共有チャットで、アバターも同じです。ただし共有する相手は実行の参加者ではなくテナントの Developer で、ほかの人の返答は書かれていく様子ではなく、数秒ごとの自動更新で表示されます。

ブランチセッション​

実行のタスクグラフが分岐すると、A2Flow はブランチが並んで進むよう、実行を複数のセッションに分けることがあります。詳しくは並列ブランチを参照してください。そのときはパンくずの下にセッションごとのタブが並び、それぞれにステータスが表示されます。

タブ何か
Main実行が始まったセッション。合流と、終わったブランチの後に続くタスクを進めます
Branch 1、Branch 2、…ブランチセッション。ブランチの準備が整ったとき、担当セッションが手一杯だったためにフォークされたもの
Consultation 1、…相談セッション。セッションが承認を待っている間に質問したときに開いたもの
ステータス意味
Queuedまもなくターンが始まる
Runningエージェントが作業中
Waiting for input入力フォームが回答を待っている
Waiting for approvalこのセッションが求めた承認がまだ判断されていない
Waiting for initiator次のタスクが実行中に申請者へ質問するので、申請者がチャットから再開するのを待っている
Scheduled until …タスクが時刻を待っている。表示の時刻になると自動で再開する。メッセージを送ると早めに再開する
Idleいまはやることがなく、次のタスクを待っている
Doneセッションの作業が終わった。終わったブランチはメインセッションへ要約を残す
Error直前のターンが失敗した

タブをクリックすると、そのセッションのチャットが開きます。選んだセッションは URL にも残るので、このページへのリンクを開くと同じタブが開きます。分岐せず、相談セッションもない実行にはタブは出ません。

相談セッション​

承認を待っているセッションはメッセージを受け付けません。それでも、インスタンスの費用はいくらか、なぜこの対象を選んだのか、といった質問が出てくることはあります。セッションが承認を待っている間は、チャット入力欄の上に、質問は相談セッションへ届くという案内が出ます。

  1. 承認を待っているセッションのチャットに質問を入力して送ります。
  2. 質問の入った Consultation タブが開き、そこでエージェントが答えます。エージェントは承認依頼までに待機中のセッションが知っていたことをすべて引き継いで始まり、ワークフローにリンクされたナレッジベースも参照できます。MCP サーバーのツールは使えないので、対象のシステムを改めて調べる必要がある質問には、実行が先へ進むまで答えられません。
  3. 続けて質問するときも、そのタブで送ります。チャットを共有している人は誰でも書き込めるので、承認者と実行を始めた人が依頼について話し合うこともできます。どのメッセージにも送った人が表示されます。
  4. いつもどおり承認を判断します。判断すると相談セッションは閉じ、タブは Done になって、それ以上メッセージを受け付けなくなります。
相談セッション
できること依頼までの文脈、リンクされたナレッジベース、実行のタスクと承認、セッションのファイルをもとに答える
できないことMCP サーバーのツールの使用、タスクの変更、承認の依頼、待機の予約、ファイルの追加
残るもの実行には何も残らない。待機中のセッションはそこで話した内容を見ない。会話自体はタブで読める

同じ承認がまだ判断されていない間にした次の質問は、同じ相談セッションに届きます。

返答の候補​

エージェントが質問したり、値や進行の許可を求めたりして返事待ちになると、チャット入力欄の上に返答の候補が並びます。はい、進めてください や この手順は飛ばして のような、エージェントが予想する短い返事です。

候補をクリックするとその文が入力欄に入ります。送信はされないので、書き換えてからでも、そのままでも送れます
エージェントの作業中候補は隠れます。次の質問と一緒にまた出てきます
返事を送ると候補は消え、次の質問には新しい候補が付きます
リロードしても同じ候補が出ます。送信できる参加者全員に見えます

候補はエージェントが「こう打つだろう」と予想したもので、これしか答えられないという選択肢ではありません。答えが決まった数に限られる質問は、メッセージの中の選択肢として聞かれます。候補が出るのはワークフローセッションだけで、設計セッションにはありません。

MCP サーバーからの確認​

MCP サーバーの中には、ツール呼び出しの途中で止まり、先へ進む前に人に何かを尋ねるものがあります。たとえば Azure MCP Server は、Key Vault のシークレットに対する操作のたびに同意を求めます。こうしたツールには、ワークフローの設計で申請者に質問するという印を付けます。ワークフローを生成するとき、またはデザインセッションで、どのタスクのツールが質問してくるかをデザインエージェントに伝えてください。印のないツールは質問できず、その呼び出しは待たずに失敗します。

印の付いたツールを使うタスクは、質問が来たときに申請者がその場にいるよう、始まる前に申請者を待ちます。

  1. 実行がそのタスクに来ると、セッションは Waiting for initiator になり、申請者に elicitation_request の通知が届きます。この間、時間切れになるものはありません。
  2. 申請者が実行のチャットを開くと、チャット入力の上にタスク名と Resume ボタンが表示されます。他の人には、申請者を待っていることだけが表示されます。
  3. Resume を押すと申請者の名前でメッセージが送られ、タスクが始まります。申請者が自分でメッセージを書いて送っても同じです。
  4. 質問はチャットに「サーバー名 asks for confirmation」という見出しのカードとして現れ、待っているツール名と、小さなフォームが表示されます。
答えられる人実行の申請者だけです。承認者や Admin には質問が表示され、その下に「Waiting for the initiator to respond.」と出ます
Acceptフォームの値を送ります。値の意味はサーバーが決めます。Azure MCP Server のフォームは Approve と Reject の選択です
Decline回答を断ります
Cancel選ばずに質問を閉じます
待っている間エージェントのターンはまだ実行中なので、チャット入力は使えません
誰も答えない場合質問は期限切れになります。既定では 15 分で、環境で変えられます。サーバーには閉じられたものとして伝わります

カードは質問したターンに属します。そのターンが終わったあとは、チャットに残るツール呼び出しの行が結果を記録します。

セッションのファイル​

ワークフローセッションはメッセージだけでなくファイルも持てます。チャット入力欄の横のクリップボタンから添付するか、入力欄のどこかにファイルをドロップしてください。添付したファイルは入力欄の上にチップとして並び、チップの × で取り消せます。送信するまで何も送られないので、チップを消せばそのファイルは実行に届きません。

送信したメッセージには添付したファイルの名前が入るので、リロードしても記録に残ります。エージェントにはサーバーの側から別途ファイルの一覧が伝わり、次のことができます。

できることできないこと
セッションのファイルを一覧する誰かが添付したファイルを書き換える
テキストであれば中身を読むファイルを削除する
新しいファイルを追加するほかの実行のファイルに触れる

エージェントが書いたファイルは、Download ボタンの付いたカードとしてチャットに現れます。エージェントは追加しかできないので、セッションにすでにある名前で書いた場合は上書きではなく番号付きの別名(report (2).csv)で保存され、カードには実際に保存された名前が出ます。

読めるのはテキストだけです。表計算ファイルや画像、アーカイブもそのまま保存・ダウンロードできますが、エージェントは中身を読めません。内容を渡したい場合はテキストに書き出したものを添付してください。

添付できる人実行の申請者と、指名された承認者。実行を進められる人と同じです。見ているだけの Admin は添付できません
ダウンロードできる人チャットを読める人すべて。Admin を含みます
保持される期間実行と同じ。実行を削除するとファイルも消えます
サイズ上限デプロイごとの設定です。設定を参照してください

送信したあとのファイルを 1 つずつ消すことはできません。セッションのファイルは実行と一緒に消えます。

Workflow Tasks​

実行のタスクはここでは読み取り専用です。テンプレートを編集するのはワークフローの側で、実行のステータスを進めるのは実行エージェントと承認の流れだからです。

各タスクはステータス — pending、in_progress、completed、failed、skipped — と依存関係を持ちます。Table / Graph の切り替えで一覧と依存グラフを行き来できます。グラフはタスクを依存順に縦 1 列に積み、先に終わるべきものを上に置き、それぞれが右へ、ツールを借りている MCP サーバー、さらに個々のツールへと枝分かれします。移動と拡大縮小、全体表示ができますが、編集はできません。

Tool Invocations​

このページには、その実行で行われた MCP ツール呼び出しと、ゲートウェイが下した判定が並びます。上流に届いた allowed と、規則に阻まれた denied があり、ツール名、サーバー、拒否の理由、提示されたツール証明書が出ます。引数はダイジェストとしてのみ表示され、生の値は保存されません。

モックされたツールへの呼び出しは、結果がどうであれここには出ません。ゲートウェイはモックされた呼び出しもほかと同じように検査しますが、最初から保存済みのレスポンスで答えられる呼び出しはどのサーバーにも届かないので、その許可も拒否もこの記録には属しません。差し替えられた呼び出しを確認する場所は、実行のチャットの記録です。

実行を削除する​

行の Delete を押すと、確認のうえで実行が削除されます。レコード、そのタスク、そしてワークフローセッションが一緒に消えます。